ニキビ治療薬「デュアック配合ゲル」の効果と副作用
目次
現在、ニキビ治療薬の研究は世界的に進められ、ニキビ治療は日々進化を遂げています。
日本では、2015年4月に過酸化ベンゾイルを含んだ「ベピオゲル」というニキビ治療薬が、厚労省によって承認されました。
この出来事は皆さんの記憶にもまだ新しいことかと思いますが、2015年7月より国内で新たに「デュアック配合ゲル」というニキビ新薬が登場しました。
ここでは、日本で新販売の「デュアック配合ゲルの効果や副作用」をご紹介をしていきたいと思います。
「デュアック配合ゲル」とは
デュアック配合ゲルとは、ニキビ治療に効果的な過酸化ベンゾイルに、新しくアクネ菌の増加を防ぐといわれる「クリンダマイシン、殺菌作用、角質剥離作用」を加えて配合をした。
大人ニキビ対策にも期待ができる優れた治療薬です。
デュアック配合ゲルの効果
過酸化ベンゾイル(BPO)
- 角質層剥離作用
- 抗菌作用
クリンダマイシン
- アクネ菌の増殖、炎症を抑える
このデュアック配合ゲルの特徴は、“赤ニキビなど炎症が強いニキビ”に効果的な治療薬であることです。
しかし、症状が軽いニキビや黒ニキビなどには、あまりオススメできません。
デュアック配合ゲルには、抗生物質が含まれているため、軽い症状のニキビに使うと、耐性菌が発生をしたり副作用が起こる危険性があるともいわれています。
デュアック配合ゲルの使用方法
基本の使用方法は、1日1回洗顔後に適量※をニキビが気になる部分に塗っていきます。
※デュアック配合ゲルを塗る適量は「2FTU」ほど。1FTU…大人の人差し指第一関節に載る量。
皮膚以外の「口、眼、粘膜、傷」などの部分には絶対に塗らないでください。
もし、この部分に付着してしまった場合には、すぐに水で洗い流してください。
デュアック配合ゲルの注意点と副作用
デュアック配合ゲルの注意点
デュアック配合ゲルを使う時に、注意したいポイントは大きく3つあります。
①高温保存を避ける
高温状態になると含量が減少したり、不純物が増えてしまう場合があります。
デュアック配合ゲルは冷蔵庫で「2~8℃」の温度で保管をするようにしましょう。
②紫外線、直射日光
デュアック配合ゲルを繰り返し使うと、紫外線からの皮膚のバリアー機能が低下したり、デュアック配合ゲル自体が、皮膚にダメージを与える恐れがあります。
使用量と紫外線には、注意して使いましょう。
③漂白作用
べピオゲルと同様に、デュアック配合ゲルは漂白作用を含んでいますので、衣服や髪の毛に付着してしまうと、脱色する恐れがあります。
デュアック配合ゲルの副作用
デュアック配合ゲルの主な副作用は、以下の内容が挙げられています。
皮膚炎、紅斑、皮膚剥脱、刺激感、乾燥、痒み
また、デュアック配合ゲルに含まれるクリンダマイシンは下痢を起こすことがあります。
デュアック配合ゲルの副作用は、塗り薬のため飲み薬に比べて比較的に少ない方ですが。
発生頻度を調査したところ「5.2%~9.8%」と、やや高めの数値も表われています。
実際に使う時は十分に注意しながら、症状が現れた場合は医師に相談をしましょう!
デュアック配合ゲルのまとめ
日本初のニキビ配合剤として、大変注目をされている、デュアック配合ゲルですが。
海外ではニキビ治療薬として、50年以上使われている過酸化ベンゾイルを配合した歴史ある治療薬です。
デュアック配合ゲルに含まれる、クリンダマイシンリン酸エステルという成分は、「アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリア」など世界80カ国から承認をされている信頼があるほか。
欧州では、皮膚炎や赤ニキビの治療の第一線で活躍をしている成分です。
まさに、世界が認めたニキビ治療薬と言える「デュアック配合ゲル」、大人ニキビでお悩みの方は一度試してみてはいかがでしょうか。